白く降り積もる息を吐く。空気が白く濁って、そしてすぐに消えてゆく。吐くために吸った空気は冷たくて凍り付きそうだったのに、吐く息はあたたかい。そしてまた吸う。
雪混じりの風は肌を冷たく撫でていく。指先の感覚が薄くなってきていたけれど、中で待つ気は起こらなかった。
白い息を吐きながら手を振って走って来る姿を想像するのは、もう何度目だろうか。
マフラーをぎゅっと引っ張る。一緒に選んだ白のマフラーは、ふわふわしていてあたたかい。
「……冷たいな」
目を伏せたすぐあとに降り注ぐ声。頬に触れるあたたかい体温。
仰ぐと、いとしい待ち人の笑顔があった。
ぎゅ、と顔を手で包まれる。なんでこんなにあたたかいんだろう? 外を歩いて来たのは同じはずなのに。
「ずっとこうして待ってたのか? 雪みたいに冷たい」
雪だったら。この熱でとけてしまうんだろう。触れたところから熱くなっていく。それは、与えられる熱で、だけではなくて。
…本当にとけてしまいそう。
頬の手に自分の手を重ねる。ふわり、と伝わるなにか。
目を閉じるとあたたかさに包まれる。呼吸は熱く、甘い。
end
…。
なにがかきたかったのかわからない。これぞショートショート…
待ってるひと(多分アスラン)は気持ちがはやるままに早く着きすぎただけで、後から来たひと(多分ネオ)が遅刻してきたわけではないのです
雪降らないかなー(おかしいこと言ってるネ)
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